展示航走で分かること
レース直前の数分間に、出走表には載っていない情報がいくつも出てきます。
その中心が展示航走です。
展示航走とは、本番の前に出走する6艇が実際に水面を走る試し走りのことで、大きく2つに分かれます。
- スタート展示:本番と同じようにコースに入り、スタートの練習をする
- 周回展示:水面を周回し、ターンや直線の走りを見せる
周回展示の中で計測されるタイムが「展示タイム」です。
計測の方法や区間などの詳細は、公式サイトの説明でご確認ください。
展示の結果は、BOATRACE公式サイトの直前情報でも確かめられます。
手順1:スタート展示で進入隊形を確かめる
最初に確かめたいのは、各艇が何コースに入り、何艇がダッシュの位置(スタートラインから離れた待機位置)に構えたかです。
当サイトのデータはすべて「コース」別なので、号艇とコースがずれていれば、当てはめる数字も変わります。
たとえば、2号艇の艇が3コースに入ったなら、その艇には3コースの数字(1着率15.7%、1着になったときのまくり差し36.5%など)を当てはめて考えます。
あわせて、カド(ダッシュ勢のいちばん内側の艇。通常4コース)に誰が入ったかを見ておきます。
びわこでは、4コースが1着になったときの42.2%がまくりでした。
カドの艇がスタート展示で内側の艇より早く飛び出しているかは、まくりの形を考える材料になります。
ただし、展示の進入やスタートが本番でもそのまま再現されるとは限りません。
手順2:周回展示で1コースのターンと2コースの動きを見る
次に、周回展示で1マークのターンを見ます。
びわこでは1コースが勝ったときの96.4%が逃げなので、1コースの艇がターンで大きく外へ流れていないかは、最初に確かめたいポイントです。
そのうえで2コースの動きを見ます。
2コースが勝ったときは、差しが59.2%、まくりが33.3%でした。
- 1コースのターンが外へふくらむ:その内側に2コースの差しが入る余地が生まれます
- 1コースのスタートが遅れ気味:2コースが先に1マークへ届き、まくる形も考えられます
直線では、ほかの艇と比べて伸びているか、並ばれていないかを見ます。
展示タイムを見るときは、同じレースの6艇の中で比べるのが基本です。
手順3:直前の風向き・風速を確かめる
ボートレースびわこの公式サイトは「春〜夏は沖から風が吹き水面も荒れる」と紹介しています。
ただし、これは時期による傾向の紹介で、レースごとの風向きや強さ、その風が1マークへ向かう艇にとって追い風か向かい風かを示すものではありません。
展示を見るときは、そのレースの直前の風向・風速と波高を、公式サイトの直前情報で確かめてください。
競艇では一般に、追い風はスロー勢(内側)に、向かい風はダッシュ勢(外側)に有利に働きやすいと言われます。
直前情報で向かい風だと分かったときは、手順1の「ダッシュの位置に構えた艇のスタート」をいつもより注意して見る、という使い方ができます。
なお、当サイトのデータは風向き・風速ごとの集計ではないため、「この風ならまくりが何%」といった数字は示せません。
展示を見るときの注意点
- 展示はあくまで本番前の試し走りで、選手が全力で走っているとは限りません
- 展示タイムは風の影響も受けるため、ほかのレースのタイムと単純に比べるのは避け、同じレースの中で比べます
- 展示だけで結論を出さず、出走表のデータ(コース別の1着率や決まり手)と組み合わせて考えます